理工学府分子科学部門のLiu特任助教、海野教授のグループが合成したラダーシロキサンを原料とした常識を破るポリマー(光る砂)の論文が発表になりました
理工学府分子科学部門のLiu特任助教、海野教授のグループが合成したラダーシロキサンを原料とし、常識を破るポリマー(光る砂)の論文が、日本、アメリカ、シンガポール、タイ、フランス研究チームの共著として、Angewandte Chemie International Edition (IF=13.0)に掲載されました(論文タイトル:Conjugated Copolymers That Shouldn’t Be; 邦訳:ありえない共役コポリマー)。通常ラダーシロキサンのようなケイ素―酸素化合物は高い耐熱性を示す一方で、電子材料としては絶縁体として応用されており、電子の非局在化は起こらないものとされてきました。しかし同論文では、群馬大学で合成されたラダーシロキサンとダブルデッカーシロキサンを芳香族化合物でつないだコポリマーが、紫外可視吸光の長波長シフトと強い発光を示すことが明らかにされました。今後様々な電子材料としての応用が期待できます。