理工学府環境創生理工学科博士後期課程 杉野雄亮氏(太平洋マテリアル)が2021年日本コンクリート工学会賞 奨励賞を受賞しました
理工学府環境創生理工学科コンクリート工学研究室の博士後期課程3年 杉野雄亮氏が、日本コンクリート工学会賞 奨励賞を受賞しました。論文名はリング拘束試験体を適用したポリマーセメントモルタルの火災時の爆裂性状に関する研究(総合題目)です。
杉野氏は、受賞課題について博士後期課程で研究を進めています。RC構造物において、ポリマーセメントモルタル(PCM)は、施工性や耐久性に優れた材料です。PCMは、コンクリートの修復に用いられ、躯体コンクリートとの一体化を図るため、ポリマーが添加されます。他方、PCMはポリマー無添加のモルタルに比べ、火災時に爆裂が発生しやすいことが報告されています。しかしながら、PCMの火災時の爆裂発生メカニズムについては未だに不明な点が多くあります。対象論文は、日本コンクリート工学会の試験規準 リング拘束供試体法(JCI-S-014-2018)を適用しPCMの爆裂試験方法を提案し、PCMの爆裂性状を評価したものです。
本研究について、杉野氏は研究を進めており、今後の発展が期待されます。