理工学府分子科学部門の山本浩司助教が、2020年度高分子研究奨励賞を受賞しました
理工学府分子科学部門の山本浩司助教が、2020年度高分子研究奨励賞を受賞しました。本賞は、高分子若手研究者の活発な研究を奨励するとともに、将来、高分子科学の発展のために貢献する人材を育成することを目的とし、本分野において顕著な研究活動をしているものに送られます。
研究題目は「高分子変換反応開発を志向したマクロサイクル金属錯体の開発」です。
山本助教は、効率的な高分子変換反応の実現のため、環状構造を有する配位子と遷移金属から構成されるマクロサイクル金属錯体の開発に取り組み、高分子の完全改変に成功しました。また、マクロサイクル錯体の高分子担持や架橋剤への応用を行い、その機能開発にも取り組みました。
これらの研究成果は、マクロサイクル錯体と高分子科学の組み合わせによる新たな学際領域に創出に寄与するものであり、高分子研究奨励賞に値するものとして認められました。