CMC出版バイオインダストリ誌にて、理工学府電子情報部門(加田研究室)と群馬大学重粒子センターとの共同研究内容が紹介されました
2022年1月12日発行のCMC出版「バイオインダストリ」誌において、電子情報?数理教育プログラム博士前期課程2年の山口皐平さんらが執筆した「重粒子線がん治療場での臨床線量の評価を目的とした半導体線量計の開発」と題した記事が紹介されました。
誌面では、理工学府電子情報部門(加田渉准教授研究室)と重粒子医学研究センター(酒井真理助教、松村彰彦助教)が連携し研究開発に取り組んでいる半導体を利用した臨床線量計研究開発に関連する研究内容が紹介されています。重粒子線がん治療を中心とした重粒子線医学の進展においては、高度な線量計測技術が必要となっており、理工学部にて研究を進めている半導体や放射線計測技術が重要な役割を果たします。
本研究では、豪州ウーロンゴン大学、フランス原子力代替エネルギー庁サクレー研究所と連携しつつ、重粒子線がん治療場向けのダイヤモンド半導体の開発を行っています。また半導体線量計を活用した線量計測技術の現状と今後の方向性を検討しています。本研究グループでは、ダイヤモンド以外にもSiC半導体などを用いた線量計開発についても検討しており、今後、技術高度化により、重粒子線がん治療技術の高度化に資する線量計開発?実用展開を目指しています。また今回記事に紹介されている本研究プロジェクトは、群馬大学学内競争的資金である一般研究助成を受け進められています。