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大学院理工学府分子科学部門 山路稔准教授が阪大産研にて行なった共同研究成果が表彰されました

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理工学府分子科学および産学連携推進部門(兼担:太田キャンパス)の山路稔准教授が、大阪大学産業科学研究所にある実験装置の共同利用で得た研究成果が第12回物質?デバイス領域共同研究賞に選出され、2024年5月22日、東京工業大学にて表彰状が授与されました.研究課題名は「フォトクロミズム分子のラジカルイオンの反応性の反応」です。この共同利用?共同研究は北大電子研、東北大多元研、東工大化学生命研、阪大産研、九大先導研の5つの附置研の共同利用を目的として日本の科学研究レベルの向上を図って形成されたアライアンスネットワークです。毎年、公募?選考が行われ各研究所の研究室と共同研究が実施されています。

山路准教授は阪大産研の放射線施設にあるL-バンドライナック電子線加速装置を用いてパルスラジオリシスという手法でフォトクロミズム分子であるスピロピラン(SP)という化合物のラジカルイオンがメロシアニン(MC)のラジカルイオンへ変化する呈色反応(図1)を示すことを発見しました。この反応はラジオクロミズムと命名されました。群馬大学発のこの発見は今後放射線の被曝を可視化する検出装置や退色しにくい色素への応用が期待されています。

図1:フォトクロミズム分子であるスピロピランで新たに発見されたラジオクロミズムの反応式

図2:山路准教授と表彰状

図3:授与された表彰状

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