【太田市との実証実験】LoRaWAN超低電力広域ネットワークを活用した熱中症対策について
5G(ファイブジー)など既存の大容量高速通信とは正反対の、「超低電力」かつ「超広域」ネットワークの実証実験が進んでいます。群馬大学理工学部と太田市が協力して整備を進める「LoRaWAN(ローラワン)超低電力広域ネットワーク」です。
LoRaWANのゲートウェイ(=基地局)は、5Gアンテナの1/1000の価格でありながら、5Gアンテナの100倍の距離に当たる半径10キロメートルを網羅し、域内にある数千のセンサーと通信を確立します。センサーも超低電力で、ひとたび電池を入れれば数年間メンテナンス無しで稼働します。
田んぼや山の中、学校の校庭の隅といった、既存のネットワークがカバーしにくい場所でも様々なセンサーが使用でき、それを利用した様々なアイデアを実現します。
そのひとつとして、6月1日(土)から、LoRaWANのセンサーを太田市内の41の小中義務教育学校の体育館に設置し、館内の温度?湿度をリアルタイムで把握できるようになる取り組みが始まります。
パソコンやスマートフォンから簡単にデータを参照することができ、熱中症対策と空調設備の適正利用が期待できます。これまで人手で行ってきた記録作業をセンサーに置き換えます。人口減少社会に向けて、さまざまな困りごと解決への利活用の可能性を秘めています。
本取り組みについては、2024年5月24日に、太田市の定例記者会見でも紹介されました。
群馬大学理工学部では、今後も太田市と連携しながら、このネットワークを使った実証実験を継続し、様々な方面での有効利用を展開していきたいと考えています。今後も新たな展開がありましたら、このページでお知らせしますので、チェックしてみてください!
本取り組みに関するお問い合わせ先
国立大学法人群馬大学 理工学部事務部 庶務係(広報担当)
Tel: 0277-30-1002
FAX: 0277-30-1020
E-mail:rikou-pr★ml.gunma-u.ac.jp(★を@に変えてください)