「学術手話通訳に対応した専門支援者の養成」事業シンポジウム ~教育機関で求められる手話の専門性と資格制度化の可能性~の開催 (2/16 10:00~17:00)
群馬大学では、2017年度から日本財団から助成を受け、群馬県との共同事業として「学術手話通訳に対応した通訳者の養成」事業を始めています。2019年度からは事業内容を拡大し、「学術手話通訳に対応した専門支援者の養成」事業へ名称変更いたしました。
本事業の一環として、学術手話通訳養成に関する問題について多角的に検討するとともに、学術機関としての大学が果たしうる役割について検討するシンポジウムを毎年開催しております。第3回目となる今回は、本事業の成果報告を行うとともに、手話に関わる教員のスキルをいかにして向上させるかについて、資格制度化の可能性も含めて検討を行っていきたいと考えております。
日本財団助成「学術手話通訳に対応した専門支援者の養成」事業とは、群馬県との共同事業として群馬大学が2017年度から着手したものであり、群馬県手話言語条例への学術機関としての貢献として、手話通訳者の養成、技術の質の向上を図るとともに、特別支援学校教員を目指す学生の手話技能の強化、そして高等教育機関における聴覚障害学生の手話通訳ニーズへの対応の充実を目指すものです。
今年度からは、ろう重複障害者支援に関する新規事業を立ち上げました。これは、ろう重複障害者の支援技術(盲ろう者支援者養成を含む)に関するカリキュラムを設けることで、特別支援学校で学ぶろう重複児、盲ろう児の言語獲得を促進させるための発達的支援や、成人盲ろう者の移動およびコミュニケーション支援ができるスキルを習得させることを目指すものです。
現在、本事業の養成講座で学んでいる学生(主として特別支援学校聴覚領域免許取得希望者)は着実に力をつけ、手話通訳養成カリキュラムの最終課程(3年次前期)まで終えたところです。彼らはこの技術を活かしつつ、その上に4年次には、ろう学校で必要な手話のスキルやろう重複者支援のスキルを身につけることとなります。
昨年度の第2回シンポジウムにおいては、特に教育分野における手話に関わる施策推進のための行政と学術機関の連携のあり方にについて、群馬県と大阪府に焦点をあてて検討した。今回の第3回目のシンポジウムでは、国政に視点を移し、手話に関わる教員のスキルをいかにして向上させるかについて、資格制度化の可能性も含めて検討を行っていきます。
開催概要
日 時:2020年2月16日(日) 10:00~17:00(開場 9:30)
場 所:高崎市総合保健センター 2F第1会議室 ※駐車場有り
? ? ?(〒370-0829 群馬県高崎市高松町5-28、JR高崎駅西口から徒歩約13分)
対 象:手話に関心のある方
申込方法:申込みフォーム またはFAX(チラシ裏面に申込み用紙有り)にてお申込みください。
※入場無料(手話通訳?文字通訳付)
【本件に関する問い合わせ先】
群馬大学 手話サポーター養成プロジェクト室
TEL:027-220-7157 / FAX:027-220-7390
E-MAIL:SLSDP@ml.gunma-u.ac.jp