AIDS患者の肺炎発症に患者の遺伝子型が関係 ~これまで知られていない、生まれつきの性質の影響~
このたび、群馬大学医学部附属病院感染制御部の柳澤邦雄助教(研究当時、血液内科所属)らの研究グループは、長崎大学熱帯医学研究所、タイ王国保健省生命医科学研究所との共同研究により、後天性免疫不全症候群(AIDS:エイズ)患者の代表的な合併症であるニューモシスチス肺炎の発症(PCP)に、患者の自然免疫系を担うマンノース結合レクチンの遺伝子型が関係していることを世界で初めて報告しましたので、お知らせします。
今後は、PCP発症リスクの高い患者さんを見分ける手段の一つとして、本研究で得られた知見の活用が期待されます。
本研究は、全国共同利用?共同研究拠点のひとつである長崎大学熱帯医学研究拠点から研究費の交付を受け、群馬大学、長崎大学、タイ王国保健省生命医科学研究所との国際共同研究として実施されました。
本件のポイント
- AIDS関連合併症の発症に、患者の?まれつきの遺伝?型が影響することを?しました。
- 治療薬がまだ投与されていないHIV感染患者の既存データを活?し、上記を確認しました。
- 診察室で?じた疑問点を国際共同研究によって検証し、新たな知?を創り出しました。
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